白バラの名花「アイスバーグ」とは
目次
花名の由来
20世紀を代表する白バラの名花「Iceberg(アイスバーグ)」は、氷山という意味で、株いっぱいに咲く真っ白な花容を雪が降り積もった氷山に例えたのでしょう。また、作出されたドイツでの原名は、白雪姫を表す「Schneewittchen(シュネーヴィッチェン)」と言い、一輪一輪の花は そのメルヘン的な名前に相応しい姿をしています。
アイスバーグはフロリバンダローズの最高傑作
1983年世界バラ会連合バーデンバーデン大会(ドイツ)にて殿堂入りした「アイスバーグ」は、フロリバンダローズの最高傑作のひとつとして世界中で愛されています。シーズンを通して花容が崩れず美しい風情は 花粉親の「ロビンフッド」から、そして 真っ白な美しい花色は 名花「ヴィルゴ」から受け継いでいるようです。また、耐寒性と耐暑生があり、病気にかかりにくく、黒星病にかかっても新葉が芽吹く逞しさがあるので、一般的に育てやすいのも魅力です。
アイスバーグの基本情報
品種名:Iceberg(アイスバーグ)
別名 原名:Schneewittchen(シュネーヴィッチェン)
花色:白
花形:丸弁咲き
花茎:中輪 7〜8㎝
咲き方:四季咲き
香り:微香 ティ香
樹高:120〜150㎝
樹形:木立性 半横張り
系統:Floribunda(フロリバンダ)
交配:Robin Hood(ロビンフッド)×Virgo(ヴィルゴ)
作出年1958年
作出者:Reimer Kordes 作出国:ドイツ
「フロリバンダローズ」とは
フロリバンダとは、「花束」を意味し、バラの系統名で アメリカで命名。ハイブリットティローズとポリアンサローズを交配して誕生。ハイブリットティローズ からはバリエーション豊かな花色と香り、ポリアンサローズからは、房咲き、四季咲き性とコンパクトな樹形、耐寒性を受け継ぐ。
「世界バラ会連合(WFRS)」とは
世界バラ会連合は、1968年ロンドンで8つのバラ愛好会によって設立。バラに関する世界会議を3年に1度開催する団体で 現在約40カ国の団体が加盟。会議では、バラの講義、庭園ツアー、優秀庭園賞決定、殿堂入りのバラの審査と決定などが行われている。第20回世界会議は、2025年5月20日〜24日広島県福山市にて開催予定。
私が主宰するアトリエの名前の由来
アトリエの名前の由来となった「Iceberg(アイスバーグ)」には、私の好きなものすべてがつまっています。この記事を書くにあたり、先日、福岡県久留米市石橋文化センターにて開催の「秋バラフェア」を訪ね、今秋開花したアイスバーグを撮影し、さっそく近所の園芸店で苗を購入しました。
この苗を大切に育て、来年から美しいアイスバーグが私のアトリエで咲きますように心を込めて育てていこうと思います。
参考資料
姫野ばら園八ヶ岳農場
篠宮バラ園
京成バラ園芸
Wikipedia
手ぶらで体験レッスン!
アトリエアイスバーグでは、ご入会前に実際のレッスンの内容や教室の雰囲気をご覧いただける体験レッスンをご用意しております。少人数制で、分かりやすい内容にしていますので、フラワーアレンジメントが初めての方もお気軽にお越しください。持ち物は不要です。